かわら版

かわら版 Vol.23「臨戦態勢」

■ようやく臨時国会が召集

10月3日から、ようやく臨時国会が開かれます。参院選後に3日間の形式的な国会が開かれましたが、実質的には、6月に閉会した通常国会から4か月ぶりの国会となります。

野党は8月に憲法53条に基づく国会召集要求をしましたが、政府・与党は当たり前のようにこれを無視をしてきました。これは明らかな憲法違反です。

この状況を変えるため、立憲民主党は、20日以内に召集を義務付ける国会法改正案をこの臨時国会で提出することにしています。

■立憲民主党の「背水の陣」

立憲民主党は参院選後、厳しい選挙総括を経て、執行部の体制強化を行いました。党務の要に岡田克也・幹事長、国会対応の責任者に安住淳・国対委員長など、実績と経験のあるベテランが配置されました。

「旧民主党政権と同じ顔ぶれ」「若手が育っていない」といったご意見もありますが、私は、党が置かれた崖っぷちの状況を踏まえ、泉代表がまさに「背水の陣」を決断したと考えています。新体制のもと、代表を全党挙げて支えることが何より重要です。

■私は党副幹事長、予算委員に

新体制の中で、私も重要な仕事を2つ与えられました。
1つは党務で、「副幹事長」として、岡田幹事長を支えることになりました。秘書から議員に立場は変わりましたが、岡田幹事長のもと、党再生に力を尽くしたいと思います。

もう1つは国会で、「予算委員会」の委員に指名されました。予算委員会は総理大臣の出席やテレビ中継もあり、「国会の花形」とも言われますが、安住国対委員長の方針で、立憲民主党は今回4人の1期生が入りました。異例のことです。出番に備えて、しっかり準備をしたいと思います。

■「次の内閣」復活

泉新体制発足にあたり、旧民主党で設置していた「次の内閣」を復活させました。財務大臣、外務大臣など政府の閣僚の相手として、「ネクスト大臣」を置き、国会でがっぷり四つの論戦を挑みます。

また、そのネクスト大臣を先頭に、各省庁に対応した党の「部会」で、法案審査や政策立案を行います。立憲民主党は、質量ともにパワーアップした政策力を武器に、批判と提案をセットで打ち出していきます。

■立憲・維新の国会共闘

今回の臨時国会を前に、立憲民主党と維新の会の国対委員長が会談し、国会での共闘を確認しました。

臨時国会召集の期限を明記する国会法改正、旧統一教会問題、1票の格差を是正するための衆院選挙区割り改正(いわゆる10増10減)、文書通信交通滞在費(文通費)の改革、通園バスの幼児の安全確保、若者・子育て世代の支援など、党派を超えて取り組むべき課題について、立憲・維新両党が国会で協力することで、政府・与党を正し、動かしていきます。

■戦う野党へ

この10年、野党は分裂と分断を続け、選挙では連戦連敗、国会での「戦闘力」をどんどん落としてきました。

しかし、迷走を続ける岸田政権、自公政権はもはや限度を超えています。立憲民主党が党勢を立て直し、野党が国会で共闘することで、臨戦態勢、戦う野党を取り戻さなければなりません。「即戦力」として、私もその最前線で戦います。

2022年9月26日