かわら版

かわら版 Vol.22「安倍元総理の銃撃事件の衝撃」

■参院選で小西ひろゆき3選!

7月10日に行われた参議院選挙において、千葉県選挙区では、立憲民主党公認の小西ひろゆきさんが3回目の当選を果たしました。ご支援、ご協力いただいた皆様に対し、心より御礼申し上げます。

小西さんは特に、物価高対策やコロナ第7波への備えなどを訴えました。私は応援演説で「いじめ防止法」や「通学路安全確保法案」「保育園安全計画」といった、小西さんの子ども政策への取り組みと成果を強調しました。

一強政治が続くなかで、野党第一党・立憲民主党の先頭に立って政権与党と対峙してきたのが小西ひろゆきさんです。さらに6年、私も一緒になって、しっかりと国会と地元で仕事をさせていただく決意です。

■安倍元総理銃撃事件の本質的問題

選挙戦終盤の7月8日、安倍晋三元総理が銃撃され、お亡くなりになりました。改めて、安倍元総理のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

今回の事件は、私たち国民に大きな衝撃を与えました。選挙戦に及ぼした影響も否定できません。その上で私は、特に民主主義との関係で、3つの本質的な問題があると考えています。

第1に、自由で公正な政治活動・選挙運動の重要性です。暴力や暴力を背景とした威嚇がいささかの影響も与えることがあってはならないということを、私たちは改めて認識させられました。

第2に、今回の事件の位置付けです。「テロには屈しない」「民主主義への挑戦」といったフレーズが多くの政治家やメディアから聞こえてきます。

確かに、元総理大臣が選挙演説中に銃で撃たれるという今回の事件は、その意味では極めて政治的です。しかし、報じられている限り、容疑者の動機や背景は個人的な怨恨による、非政治的なものです。果たして「テロ」や「民主主義」といった文脈で論じることが適切なのか吟味が必要です。

第3に、今回の事件をもって、安倍政権や安倍元総理の評価が損なわれるわけでも、高まるわけでもないということです。

かつて中曽根康弘元総理は「政治家とは歴史という名の法廷で裁かれる被告である」と述べました。憲政史上最長となった安倍政権、安倍元総理は、過去の他の政権同様あるいはそれ以上に、今後十分に検証・評価されなければなりません。

■問われる民主主義

暴力によって民主主義が歪められることは決してあってはならない、それは当然です。同時に、民主主義は国民感情と不可分一体です。だからこそ、政治家やメディアは常に冷静かつ公正に事実と向き合い、国民に説明を尽くさなければなりません。

格差拡大と社会の分断、新型コロナ感染症、ウクライナ戦争に加えて、今回の衝撃の事件です。政治や社会に与える影響は計り知れません。今後さらに「不安と不安定の時代」へと向かうなかで、日本の民主主義が大きく問われています。

2022年7月11日