かわら版Vol.44 「国会の新たな風景」
■臨時国会召集
11月28日、臨時国会が召集されました。与党過半数割れの衆院で、初めて本格的な論戦が行われます。
この間、キャスティングボートを握る国民民主党が「103万円の壁」やガソリン減税をめぐって目立っていましたが、国会が始まれば風景は大きく変わるでしょう。
衆院の議席を見ると、自民党会派(196名)と立憲民主党会派(148名)が二大勢力で、日本維新の会(38名)、国民民主党(28名)、公明党(24名)を大きく引き離しています。
また、17ある衆院の常任委員長のうち、8つが立憲民主党となり、財務大臣も歴任した安住淳・前国対委員長が予算委員長となりました。
予算委員会は政府予算案を審議するほか、証人喚問や参考人招致など、国政に関するあらゆる問題を取り扱う「国会の花形」です。
■2期目の国会で
私自身は、再びその予算委員会のメンバーとなりました。国会召集前から山井和則筆頭理事を先頭に、連日勉強会や打合せをしています。石破総理との初対決も間近でしょう。
初当選以来所属している内閣委員会では、理事となりました。自分の質問だけでなく、会派の質問者の割り振り、付帯決議の調整などが主な仕事となります。
党務では、代表補佐として、主に政策面から野田代表をサポートする役回りです。
また、引き続き副代表として、衆参12名となった党千葉県連を盛り立てていきます。
■経済対策で論戦
当面の政策課題はまず経済対策です。物価高対策や能登半島の復興など、暮らしと経済を支える補正予算を速やかに成立させなければなりません。
政府・与党の補正予算案は一般会計ベースで14兆円。昨年の13兆円を上回る極めて過大なものです。
しかし、その内容は電気・ガス料金の補助、ガソリン補助金、住民税非課税世帯への給付金など、昨年と変わり映えしません。
立憲民主党の経済対策は、7.4兆円とコンパクトなものですが、国債(借金)に依存せず、中低所得者に広く給付する「物価高手当」や小中学校の給食費無償化など的を絞った政策メニューとなっています。
国会での議論を経て、予算案の組替えで実現を図ります。
■本気の政治改革
政治改革も最重要課題です。
通常国会では抜け穴だらけの法改正が成立してしまいましたが、政策を歪めかねない企業・団体献金の禁止、不透明な政策活動費の廃止、税金が原資の旧文通費の使途公開など、立憲民主党が主導して「本気の政治改革」を断行します。
■来年も選挙イヤー
今年、衆院選は終わりましたが、来年も「常在戦場」です。
年明けから通常国会が始まり、並行して千葉県知事選(2月)、都議選、参院選(7月)と大型選挙が続きます。秋には柏市長選も行われます。
与野党伯仲、緊張感ある国会で政策論争を繰り広げながら、これらの選挙で勝ち続けなければなりません。
来年も立ち止まる時間はなさそうです。まずは目の前の臨時国会に全力を尽くします。
2024年11月28日
衆議院議員 本庄さとし