国会質問アーカイブ

2/14 予算委員会(集中審議「政治とカネ」)総理出席、NHK中継

本庄さとしYouTube
委員会提出資料PDF

質問要旨

1.旧統一教会問題(総理、文科)
(1)盛山文科大臣の資質
(2)総理の任命責任
(3)推薦状、推薦確認書の実態

2.自民党・派閥の裏金問題(総理)
(1)確定申告、納税への悪影響
(2)自民党の内部調査
(3)相次ぐ自民党議員の逮捕・起訴

○要求大臣 総理大臣、文科大臣
○パネル  あり
○配付資料 あり

議事録

○本庄委員 立憲民主党の本庄知史です。
 今日は、政治と金ではなく、自民党と金の集中審議ということで、貴重な予算審議の時間を使って質問をさせていただきます。
 まず、午前中の質疑で、政倫審への説明ということで、我が党の山井委員そして藤岡委員から議論がありました。総理の御答弁、説明責任を果たすよう促していく。私、聞いていて腰が抜けましたよ。事態の深刻さを理解されているんでしょうか。
 昨日発表された自民党の調査。八十五人の所属議員で計五億八千万未記載。我々から言わせれば裏金。安倍派四億八千万、二階派九千万。そして、二階氏自身は三千五百万。
 こういった関係者を政倫審に来てもらうべきだということについて、促すなんですか。政治資金規正法違反ですよ。きちっと指示すべきじゃないですか、総理。いかがですか。
○岸田内閣総理大臣 政倫審の仕組みについては、午前中も申し上げたように、本人の意向等を踏まえて国会で判断すべきものであると認識をしています。
 促すという言葉が弱いということでありますが、促す、これは、しっかりと説明をするように、党としても私としても本人にしっかりと伝えている、こういったことを申し上げているわけであります。
 いずれにせよ、様々な機会を通じて全体として説明責任を果たしてもらわなければならないと思いますし、その結果として政治的責任についても考える、こういったことになると考えています。
○本庄委員 総理は、先ほど来、国会のルールあるいは政倫審の仕組みを解説されます。
 ただ、総理、党内はどうなっているんですか。この八十五人、あるいは安倍派幹部、二階元幹事長、党内の処分、どういう状況なんですか。御説明ください。
○岸田内閣総理大臣 今、本人の説明責任を果たす果たし方、あるいは果たしている状況、こういったものを党としても把握しているわけですが、併せて、党として、聞き取りを幹部で行い、そして外部の弁護士にも取りまとめをお願いしている、こうした実態把握に努めております。
 こうした実態把握の状況の手続を踏まえ、さらに、先ほど申し上げた、本人の説明責任の具合等を踏まえた上で、政治責任について党としても判断をいたします。
○本庄委員 昨日のNHKの世論調査は御覧になっていますか。自民党派閥のパーティー、説明責任を果たしているか。果たしていない、八八%ですよ。果たしている、二%です。私も長くいろいろなアンケートを見ていますが、ここまで低いのは初めて見ました。非常事態だと思いますよ、総理。促す、状況を見て判断、そういう状況じゃもうないと思いますね。
 まず、記者会見を開いていないこの八十五名、全員、記者会見をしっかりさせたらどうですか。そして、説明責任を果たせていないと判断した人たちについてはきちっと党で処分をするんだということを明確にしてください。いかがですか。
○岸田内閣総理大臣 政治資金収支報告書については今順次修正が行われています。それと併せて、記者会見等、説明をする、こうした説明努力が行われています。是非、説明責任を果たすべく、引き続き、本人に責任を果たしてもらわなければなりません。そして、併せて、党としても実態把握をし、そして、党として説明責任を果たすと同時に、本人の説明責任の状況も踏まえた上で、政治責任について党として判断いたします。
○本庄委員 政治責任というのは処分ということでよろしいですか。
○岸田内閣総理大臣 処分も含めて、政治責任について党として考えてまいります。
○本庄委員 では、速やかに、しかるべき結果をきちっと是非御報告いただきたいと思います。
 調査に関連して、もう一点お伺いしたいと思います。
 並行して聞き取り調査をされているというふうに承知をしております。二月五日のこの予算委員会で、我が党の岡田幹事長から、森元総理を聞き取り調査の対象とすべきではないかという提案がありました。これを踏まえて、総理は、実態把握のためにどの範囲で聞き取りを行うのか、聞き取りを行いながら判断する、こういう御答弁でした。
 今、どういう状況になっていますか。
○岸田内閣総理大臣 聞き取り調査については、今、外部の弁護士の皆さんに取りまとめをお願いしております。その取りまとめの結果を踏まえて党としての判断を行わなければなりませんが、御指摘の森元総理の関与等についても、この聞き取りの中で、今日までの経緯、そして、さらには、それぞれのお金の使途等について確認をすることを考えておりますが、その内容をしっかり踏まえた上で、必要であるならば、更なる調査など、党として適切な対応を検討いたします。
○本庄委員 私は必要だと思います。その話をしたいと思います。
 配付資料の九を見ていただきたいんですが、三月発売号の文芸春秋ですね。ここで、自民党の萩生田光一さん、加藤勝信さん、そして武田良太さん、三人の議員が鼎談しています。
 この中で、萩生田氏が、いろいろお話しになっているんですが、こういうことをおっしゃっているんですね。「私が初当選の頃から、安倍派は同じルールで会計処理をしてきていました。それは「販売ノルマを超えた分は、活動費として派閥から戻す。それはこちらで処理をしているので、収支報告書には載せなくていい」というものでした。この言い伝えを、みんなが律義に何十年も守ってきたのがウチの派なんです。」。
 これは、今起きていることと、萩生田さんが初当選された状況がうり二つではないですか。そして、このとき、萩生田さん初当選、二〇〇三年十一月、時の清和政策研究会の会長は森喜朗元総理です。
 当時の経緯、何でそういうことが、あったのかなかったのかも含めて、やはり森元総理からお話を聞かれるべきではないですか。いかがですか、総理。
○岸田内閣総理大臣 先ほども申し上げました、党として、党の役員によって、外部の弁護士にも参加してもらって聞き取り調査を行っておりますが、基本的に現職議員に対しての聞き取りということになっております。
 その中で、今日までの経緯、あるいは資金の使い方、使途等について実態を把握していきたいと考えておりますが、それに加えて、実態把握に必要であった場合に、党として更に何をするのか、それは適切に判断をいたします。
○本庄委員 この安倍派の還流は会長案件だというふうに、事務総長経験者の皆さんも口をそろえているんじゃないですか。そして、残念なことに、会長経験者である安倍元総理そして前議長はお亡くなりになっていて、お話が聞けません。今まだ御健在の会長といえば、森喜朗元総理と、そして小泉元総理、お二人しかいないんですね。萩生田議員の証言もあります。是非、森元総理からお話を聞かれることをお勧めしたいと思います。
 もう一つ、配付資料十も見ていただきたいんですね。これは二〇〇四年九月のしんぶん赤旗です。こういう記事なんです。
 「森派、年一億円支出記載せず 政治資金報告書 「もち代」「氷代」を五年間 規正法違反の疑い」と。当時は二百万円ずつ年に二回、計四百万配っていたという記事ですが、これを派閥の指示で記載をしていなかった、そのことが明るみになった、こういう話です。
 一説によれば、これを機に、キックバック方式ということが取り入れられたと。つまり、餅代、氷代を表に出さざるを得なくなって、それに代わるものとして今のシステムが始まったという話もあります。
 是非、森元総理から聞き取りをなさって、そして、国民のこの二%という低迷した納得、これが改善するように努力されるべきではありませんか。いかがですか、岸田総理。
○岸田内閣総理大臣 先ほども申し上げたように、現職の議員を中心に、今日までの経緯、そしてお金の使途等について聞き取りを行っています。その際の事実関係の把握の状況等も踏まえた上で、必要であれば適切な更なる対応を判断いたします。
○本庄委員 パネル、配付資料の十二を御覧いただきたいんですが、これは直近五年間で逮捕、起訴された国会議員一覧です。十二人いらっしゃいます。このうち十一人、自民党なんですね。十二人のうち十一人。一人は公明党です。そして、十二人全員が金絡みということで、こういう状況になっています。五年間ですね。
 この中で、私の調べた限り、きちっと党内で処分をされたのは先日逮捕された池田佳隆衆議院議員、あとの方は皆離党で終わり。これが、これまで五年間、自民党が取ってきた対応じゃないですか。
 総理、この十二人、自民党でいえば十一人、御覧になってどう思われますか。
○岸田内閣総理大臣 政治に関わる者、その責任を自覚し、国民の範たる行動を心がけなければならない、そういった中にあって、我が党に所属していた議員を含む国会議員が政治と金の問題に絡んで逮捕、起訴されたこと、これは大変遺憾なことであります。
 このことをよく振り返りながら、責任を自覚し、襟を正していかなければならない。改めて強く感じております。
○本庄委員 総理はよく、うみを出し切るとおっしゃいます。ただ、今自民党をむしばんでいるのは、うみではなくて毒なんじゃないんですか。うみは切開すれば出せますよ。でも、毒は体に回ったらもう手遅れです。
 総理、今が最後のチャンスだと思いますよ。自民党と金の問題と言いましたが、それはやはり政治全体にも影響して、国民の政治全体に対する信頼を揺るがしているんですよ。是非、総理には、本当の意味でその覚悟を、火の玉になる覚悟を持っていただきたいというふうに思います。
 引き続き、我々、この調査、内容、結果、注視しながら、この予算委員会を中心にしっかりとただしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 さて、もう一つの自民党の闇、旧統一教会との関係についてお伺いをしたいと思いますが、さっき、昼に通告したので、どこまで御存じか分かりませんが、一つお伺いをしたいと思います。
 今日ウェブサイトにアップされました週刊新潮のウェブ版ですね、これにまた新しい岸田総理と旧統一教会との関係についてのニュース、記事が載っています。
 それがどういう内容かといいますと、二〇一六年の十二月に、岸田総理はまだ外務大臣の頃ですね、ある政治集会で旧統一教会関係団体の幹部とお会いをされて、その場でもらった「ILC二〇一六」というタイトルの本を持って笑顔で写真に収まっている、こういう写真です。
 これは御覧になりましたか、記事。
○岸田内閣総理大臣 その記事については、取材をうちの事務所で受けました。
 今からたしか九年、八年前の政治集会でのことだという御指摘でありますが、八年、九年前、どの政治集会か分かりませんが、政治家である以上、名刺交換をし、写真を撮り、そして言葉を交わす、これは、毎年毎年、何千何百という方々と行っています。それが私の政治活動のありようでありますし、それをもって統一教会あるいは関連団体と私が関係があったという指摘は当たらないと考えています。
○本庄委員 それは総理の言い分ということなんですが。
 このILCというのは何かというと、国際指導者会議の略称ということで、このイベントに山際元大臣も出席をして、辞める理由の一つになった、そういうイベントです。そして、この持たれている冊子は、文鮮明さん、そして韓鶴子さんの写真も入っているということで、記事によれば、中も開いて御覧になっていたということなんですね。
 面会をし、写真を撮った、こういった関係について、事実関係、総理はお認めになりますか。
○岸田内閣総理大臣 先ほど申し上げたように、名刺交換をし、挨拶をし、そして写真を撮るということは、私は、毎年、何千何百と行っています。自分たちの作った機関誌を是非持って共に写真を撮ってもらいたい、こういった依頼も数限りなく受けております。
 そうしたことでありますし、そのパンフレットの中身について御指摘でありますが、八年、九年前において、私自身、統一教会あるいは関係団体と全く関係はありませんでした。御指摘のような中身であったかどうか、もしそれを見たとしても全く気づかなかった、そういった状況ではないかと思っております。
 八年、九年前の、私自身、こういった写真等が、あるいは名刺交換等が行われたとしても、そういった状況であったと想像いたします。
○本庄委員 岸田総理御本人が旧統一教会と過去いろいろ接点があったがゆえに、今の盛山文科大臣に対する処分が甘くなっているということではないことを祈ります。
 さて、では、盛山大臣の話に入りたいと思いますが、資料の三、パネルの三を御覧いただきたいと思います。
 一昨日、テレビのTBSが報じました、選挙で盛山大臣を応援をした地元の旧統一教会関係者の方の証言ということであります。それをパネルにしたものなんですが。
 男性のお一人は、私は十回以上会っている、ハグまでしてきた、そして、平和連合であるときちんと理解してもらっていると。推薦確認書については、御覧いただいたらサインしてくださいと言って、しばらく見てから、書きました、そういうふうに御本人が言って戻してきたと。
 電話がけした女性は、多いときは一日二百件、これは大した数ですよね、そして、真実を話してほしい、こういうふうにおっしゃっています。
 どうですか、文科大臣、真実をお話しになる気になりますか。
○盛山国務大臣 先日来御答弁申し上げておりますけれども、覚えておりません。
 そして、私の年代の人間がハグをするということは、まず、普通ないと思いますし、そしてまた、こういうコロナの時期でございました。グータッチですらどうかといったようなときでございますので、そういうことはあり得ないと思います。
 そしてまた、電話かけ、こういったことにつきましても、選挙支援については、これまで我々の方からお願いをしたことはございません。
○本庄委員 推薦確認書について、もう少しお聞きをしていきたいと思うんですが、この証人の方によれば、御理解をいただいたらと説明をした上で、しばらく見てから、書きました、こういうふうに言って戻されたということなんですが、パネルの四を御覧いただきたいと思います。これが報道番組でも映し出されました推薦確認書です。
 いろいろなことが書かれておりますが、ちょっと中身に入る前に、盛山大臣は、二月八日の予算委員会で、政策協定書の内容によっては、これは私にはできませんということでお断りをしたことがある、政策協定書を結ぶのは限られたところだ、中身を見て、自分にできる、できない、そういったことを考えた上で努力をしている。
 かなりしっかり御覧になってサインをされているということじゃないかと思うんですが、今回のこの旧統一教会の確認書はいかがだったんでしょうか。
○盛山国務大臣 政策確認書について、政策協定書ですか、事前にアポを取って来られて、十分に時間を取って結んでいる事例がございます。そして、そういう中でも、これは私にはできませんとお断りしたことはございます。
 しかしながら、何度も申し上げているとおり、二〇二一年の実質選挙戦の最中、どういう会合に行ったかすらはっきり記憶していない、そんな中で、政策確認書にサインをしたかどうかについても全く覚えておりません。
○本庄委員 それでは、ちょっと違う観点からお伺いしたいと思いますが、この推薦確認書には、「同性婚合法化に関しては慎重に扱う」、このように書かれています。
 盛山大臣、同性婚についてはどういったお考えをお持ちですか。
○盛山国務大臣 お尋ねの同性婚につきましては、私はその役所の担当ではございません。個人的見解をここで述べるのは文部科学大臣としては差し控えたいと思いますが、内閣の一員として、政府の方針に従いたいと考えております。
○本庄委員 この質疑の内容自体が盛山大臣の個人的な問題なんですね。ですから、今の御答弁は全くの答弁拒否だというふうに私は思います。
 資料の五を御覧いただきたいと思います。
 これは二〇二一年衆議院選挙時の毎日新聞のアンケートなんですが、ここに大臣は、同性婚を認めるべきだ、このように回答されています。そして、ほかの質問でも、例えば、選択的夫婦別姓に賛成、女性天皇に賛成ということで、いかにも宏池会らしいリベラルな回答が並んでいるんですね。これは、保守的、封建的な旧統一教会の思想とは相入れない部分がかなりあるのかなというふうに思います。
 私、盛山大臣にとっては、選挙において喉から手が出るほどこの旧統一教会の支援が欲しかった、そういう中で、理念、政策を曲げて推薦確認書にサインをしたということではないかと思うんですね。あるいは、そうでないとすれば、これほどまで重要な政策課題について、ろくに見もせずにサインをした、こういうことになります。
 いずれにしても、恐らくかなり御覧になって、そして記憶にとどめられていると思うんですが、また同じ答弁でいいんですか。いかがですか、大臣。
○盛山国務大臣 このパネル五ですか、これについては、やはり、個人的な見解ということになりますので、ちょっとここで私が答えるのはどうかと思います。
 いずれにせよ、政府の一員として対応をしていきたい、幅広く国民の意見を踏まえて議論していきたい、そういうふうに思います。
 そしてまた、選挙戦の最中であり、しかも、どういうところが、どういう組織が呼んでいるのか、そういうことを全く理解しないまま、選挙区の方からの、集会をやるから来てくれというお声がかりで行ったということでございまして、そして、そういう中でのものについてどうだったか、正直、記憶にないというのは何度も申し上げているとおりでございますので、答弁を変える、あるいは、ここで違う答弁をできるということではございません。
○本庄委員 先ほども言いました、今、盛山大臣が大臣としてふさわしいかという資質についてお伺いをしています。個人的なことにお答えになれないのであれば、資質を確認できません。しっかり答弁していただきたいと思います。委員長、よろしくお願いします。
 その上で、余りにも御記憶が曖昧な大臣ですが、珍しくしっかり覚えていらっしゃることについてお伺いをしたいと思いますが、党の調査にもお答えになっています。二〇二二年三月に出席をしたとされる旧統一教会関係団体の会合、これはいつ、何という団体の、どういう会合だったのでしょうか。御説明ください。
○盛山国務大臣 済みません、ちょっと手元に資料がございませんので、何という会合に出席したかは今ここでちょっと定かにはっきりと申し上げられませんが、二〇二二年の九月の自民党の調査に対しまして、旧教会の関係団体に出たかどうかといったことも含めて、事務所、地元の事務所とよく調べた結果、これは関係あるのではないかということで、自民党の調査に回答したということでございます。
○本庄委員 これは詳細に答えてもらいたいと昨日通告もしております。いいかげんなお答えはやめていただきたいんですね。予算委員会ですよ、国民の皆さんも今テレビで御覧になっています。しっかりしていただきたいと思います。
 その上で、パネルの四、資料の四をもう一度御覧いただきたいと思います。
 推薦確認書、これは最後に一文ついているんですね。以上の趣旨に賛同し、平和大使協議会及び世界平和議員連合に入会するとともに基本セミナーに参加すると書かれているんですね。
 二〇二二年三月、大臣が出席されたという会は、今よく分からないと言っておられる選挙時の会の後なんですね。つまり、この確認書にサインをされていたとすれば、この後出席をされているということなんです。
 大臣が二〇二二年三月に出席をされた、そして日報もあるというふうにおっしゃっているその会合は、この基本理念セミナーだったんじゃないですか。いかがですか。
○盛山国務大臣 何度も申し上げておりますけれども、二〇二一年、選挙戦のときの会合については、全く記憶にございませんでした。事務所の方もよく分かりませんでした。そんな中で、二〇二二年の春の御案内は別の地元の方がお持ちになったので出たということでございますので、二〇二一年と二〇二二年の会合、関連性というのはないというふうに申し上げたいと思います。
○本庄委員 今、手元に資料がないのでよく分からないと。ただ、関連団体の会合には出たという答弁がこの数分前にあったのに、しっかり覚えてもいない選挙時の会合と選挙後の会合が別だとなぜ分かるんですか。
○盛山国務大臣 それは、二〇二一年の方は、選挙戦の最中で、もううちの記録にも何も残っていない会合であったということ、そして、地元の秘書ともよく調べようということで調べたのでございますけれども、二〇二一年に声がけをしてきたその地元の有権者と、そして二〇二二年の春の会合を誘ってきた有権者が別の人であったというふうに記憶しているというふうに地元の事務所が言ってまいりましたので、そのように答弁をしているわけでございます。
○本庄委員 別の人であっても組織が同じということは間々あることじゃないですか。だからといって、別の団体の会合だったという理由には私はならないと思います。
 いずれにしても、私が昨日通告をした内容に対して今日お答えになっていないんですね。選挙後に出席をされた二〇二二年三月のその旧統一教会関係の団体の会合、これがどういった会合だったのか、きちっとこの予算委員会に提出をしていただきたいと思います。日報も残っているというふうに国会で答弁をされています。正確な情報を出してください。この基本理念セミナーに該当するものであったとすれば、これは確認書にサインをされたという私は重大な証拠になってしまうと思います。
 委員長、よろしくお願いします。
○小野寺委員長 理事会で協議いたします。
○本庄委員 さて、パネルの七を御覧いただきたいと思います。
 岸田総理はるる同じ答弁をされているんですが、旧統一教会及び関係団体との関係については、過去においての関係を点検、報告した上で、新たな接点が判明した場合には都度説明責任を果たす、未来に向けて関係を絶つ、これが基準だということなんですね。ただ、これは報告、点検さえすればいいんですか。それが事実じゃないということまでお認めにはなっていないと思うんですね。
 私は、盛山大臣のこれまでの御説明は、隠していたか、うそをついていた可能性は極めて高いと思います。先ほど紹介したNHKの調査、盛山大臣が説明責任を果たしている、五%ですよ。みんな、うそつきだと思っていますよ、はっきり言って。そういう大臣の下で、これから文部科学行政ができるんですか。
 そして、この予算委員会でも、あるいは文部科学委員会でも、五兆円を超える予算をこれから審議するんですよ。その担当大臣ですよ。本当にふさわしいんですか。総理、いかがですか。
○岸田内閣総理大臣 旧統一教会、さらにはその関連団体との関係についてですが、こうした団体は、長年にわたり多様な組織形態や名称の下で様々な活動を展開しています。また、選挙等において様々な団体からアプローチがあり、その中で様々なやり取りをすることがあります。その中で、個々の議員が旧統一教会及び関連団体との過去の全ての接点を一義的、網羅的に把握し切れない場合がある、これが、一昨年、この問題が大きく取り上げられて、党として実態把握に臨んだ際の事実であると認識をしています。
 だからこそ、まずは本人において過去のこうした団体との接点について検査、報告をした上で、新たに指摘をされたならばその都度説明責任を果たすことが重要であると申し上げています。そして、何よりも重要なのは、現在から未来に向けて一切当該団体との関係を絶つ、これが重要であると申し上げています。
 ですから、盛山大臣にも引き続き説明責任はしっかりと果たしてもらわなければならないと思いますが、少なくとも任命の時点で旧統一教会及び関係団体との関係は絶っている、これを前提に任命をしております。これは今も変わらないわけでありますから、その上で責任をしっかり果たしてもらいたいと思っています。
○本庄委員 時間が来たので終わりますが、それが本当に絶っているのか絶っていたのかが分からないから、いろいろな問題が起きているんだと思います。
 そして、仮に盛山大臣がおっしゃっていることが全て事実だとしても、私は、今のこういう状況でいろいろな情報が出てくるということに懸念を感じます。弱みを握られているんじゃないですか。これからも何が出てくるか分かりませんよ。そういう中で、これから責任者として審問に臨んでいくということは、私は大いに国益に反しているというふうに思います。是非、文科大臣の交代を求めます。
 以上です。