かわら版Vol.59 「自転車の青切符」
4月1日より改正道路交通法が施行され、自転車の交通違反に対して「青切符(交通反則通告制度)」が導入されました。今回のかわら版では、2年前の衆議院内閣委員会における法案審議で、私が政府と質疑し、対応を求めた視点に触れつつ、新制度の概要と課題について取り上げます。
■16歳以上に「青切符」、交通安全教育の強化を
今回の改正により、16歳以上の運転者による携帯電話の使用、逆走や歩道走行、無灯火など比較的軽い違反に対し、反則金(青切符)が科されることになりました。
私は国会質疑で、「ルールを厳格化するだけではなく、ルールの周知が重要だ」と指摘しました。特に16歳からの青切符適用を考えると、中高生など若年層に対する交通安全教育の強化が不可欠です。
行政が単に「ルールを守れ」と押し付けるのではなく、学校教育の現場でしっかりと伝えていく体制づくりが必要です。
■「走りたくても走れない」道路環境の整備・改善を
ルールを厳格化する一方で、行政が取り組まなければならないのが「道路環境の整備・改善」です。
私は国会質疑で、自転車が車道の左端を安全に走行できない現実的な問題を指摘しました。車道にはみ出した樹木や路上駐車などです。自転車がそれを避けようとして車道の中央に膨らまざるを得ず、自動車と接触しそうになる――。こうした危険な箇所が、私たちの地元・柏市内にも数多く存在します。
「ルールを守って左端を走れ」ということなら、まず左端を走れるように道路を管理・整備し、障害物を取り除くこと。それが行政の果たすべき責任です。
■事故減少に効果的で低コストの「矢羽根」
自転車が走るべき場所を明確にする「矢羽根(自転車ナビマーク)」の有効性についても取り上げました。
専用の自転車道を設けるには多額の費用と時間がかかりますが、路面に青い矢印を描く矢羽根は、低コストで迅速に整備できます。先行実施している京都市では自転車事故が8割減少するなど、高い効果が期待されます。
私は、この矢羽根の整備を主要な生活道路から積極的に進めるよう求めました。最近は、柏市内でも多く見かけるようになりました。
■ルール厳格化、周知・教育、道路整備を三位一体で
自転車は、環境に優しく、健康にも良い、素晴らしい移動手段です。しかし、一歩間違えれば凶器にもなり、人の命を奪うことにもなりかねません
ただ、ルール厳格化による取り締まりだけでなく、周知・広報や交通安全教育、道路環境の整備・改善が三位一体となって初めて、安全かつ快適な自転車の普及促進が可能となります。
皆様の周りで、「樹木や路駐が邪魔で通りにくい」「この道に矢羽根を整備してほしい」といった具体的なお声があれば、ぜひお寄せください。
2026年4月20日
前衆議院議員 本庄さとし
質疑の動画・全文はこちらからご覧いただけます
動画:2024年4月12日 内閣委員会(本庄さとし公式チャンネル)
全文:4/12 内閣委員会(道路交通法改正案等2法案)(本庄さとしホームページ)